社長の思い

社長の思い

再挑戦のできる社会作りを目指して

P1000862私は約17年間保護司として活動してきました。保護司とは、簡単に言うと刑期を終えて出所した人のお世話役です。非常勤の国家公務員で報酬はありません。

まず、みなさんに考えていただきたいのは、刑務所にいるのはみな特殊な人なのでしょうか、服役と言うのは他人事でしょうか、ということです。

ある時、保護司の活動を通して権威のある方とお話する機会がありました。そこで、「再犯のない社会作りを実現するにはどうすれば良いでしょうか」と、尋ねたところ、その方は「法律を無くせば良い」と答えられました。なるほどそういう考え方もあるのかと思ったものです。

でも、世界中探しても法律がない国はありませんよね?法律を犯せば刑務所に入る訳です。つまり法律がある限り、誰もが刑務所に入る“資格”があるのです。無試験で、ですよ。

刑務所に入ったことのある人達、服役経験者の再挑戦は大変な困難を伴います。住むところが無い人も多いです、教育を十分に受けていない人もいます、そうなると仕事に就くことは非常に難しいものです。結果としてまた犯罪に走ってしまうという再犯が社会問題となっています。

そこで私は出所者の方々のリハビリテーションが必要だと考えたのです。刑務所にいる間、世の中はどんどん進化しています。だからリハビリに必要なものは泊まる場所、自立のために必要なお金を稼ぐ働く場所、それに加えて教育が重要だと考えています。

長年刑務所で生活していた人は、心が荒んでいます。不安感でいっぱいなんです。反省は一人でできます。でも更生は一人ではできません。更生には誰かの支えが必要なのです。誰かが支える仕組みがいるのです。その支えになることを目的とした会社が株式会社ヒューマンハーバーです。

罪を犯した人も、最大の資源である人間であり、十把一絡げに見るのではなく、意欲と行動が伴う人であれば、再挑戦ができる場、機会を提供することが重要だと考えています。

私は出所者の方々が、すぐに仕事ができる業は何だろうかと考えました。そこでスクラップの買取業・産業廃棄物の中間処理業に着目しました。それらの収益をもとに教育と宿泊の支援を行っていきます。

今まで様々な問題、課題もありましたし、今もあります。今後もあるでしょう。それらが天の助けを受けているとしか表現できないような形で解決して進んでいくことを何度も経験しています。

 

私は100人の経営者をヒューマンハーバーから輩出することを目指して、今後もユヌス・ソーシャル・ビジネスの実践者であり続けたいと思っています。

代表取締役社長 soejima_prgd soejima_kain
 

産廃リサイクルによる人と社会とエコをつなげます

ヒューマン・ハーバーその他事業

株)ヒューマンハーバー|再犯のない社会実現を目指す社会企業 —